b(ビット)とB(バイト)
IT用語は大文字と小文字で意味が異なる場合があります。
その代表格がbとBです。
例えば、
この画像内にある「Mbps」は「mega bits per second」の略で、「MB」は「mega byte」の略です。
このようにIT分野では小文字のbは「bit」を、大文字のBは「byte」を表します。
これの何が問題かというと、1byte = 8bit であるということです。
つまり、小文字のbは大文字のBの1/8しかないのです。
現在はインターネット回線の速度などにはbitを、パソコンやUSBメモリの容量にはbyteが使われることが多いですが、思わぬところで騙される可能性もあるので覚えておいたほうがいいと思います。
接頭辞(キロ、メガ、ギガ、…)
ウィキペディアにも載っていますが、一般的な単位に於いてはk(キロ)、M(メガ)、G(ギガ)、…などは1,000倍、1,000,000倍、1,000,000,000倍、…を表します。
これがIT分野に於いては1,024倍、1,048,576倍、1,073,741,824倍を表すことがままあります。
この原因はコンピュータが0か1しか認識できないお馬鹿さんだからです。
我々人間は賢いので10進数(普段遣いの数値)を使えますが、コンピュータは馬鹿なので2進数(0と1で表す数値)しか扱えず、そのためコンピュータにとって切りが良い1000に近い数値は「10000000000」であり、これを10進数に変換した数値が「1024」となるのです。
パソコンの容量表記
「1TBのパソコンを買ったのにちょっと少ない!」といった感想をよく聞きますが、上記を踏まえると説明ができます。
私のパソコンも1TBですが、容量は952GB=1,023,048,413,184byteとなっています。
細かい数値は四捨五入やシステム用領域によって変わりますが、概ね2進数に従って容量が決まっているとわかるかと思います。
表記誤解改善の動き
近年では1000倍=k、1024倍=KまたはKiといったように誤解を改善しようとする動きもみられますが、一般に浸透するにはいたってない体たらくです。
5Gと5GHz
これも混同されがちなのですが、スマホの5Gは「5th Generation」の略で、単に通信システムの世代を表しています。
これに対し、5GHzは「5 giga hertz」の略で、電波の周波数を表しています。
どちらも数字が高い方が高速ではありますが、意味は異なります。
まとめ
ITは利用するものであって、利用されるものであってはなりません。
そのためにも最低限の知識は持っておきましょう。
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