皆さんはWindowsにSモードというバージョンが有ることをご存知ですか?
私は知りませんでした。
安い代わりにとんでもない制限がかかっているのでご紹介します。
Sモードとは
マイクロソフトが言うには「セキュリティとパフォーマンスに特化したWindowsのバージョン」とのことですが、簡潔に言うと「マイクロソフト製もしくはマイクロソフトが認証したアプリ以外動作しない」モードです。
ただし、確認した限りでも以下の内蔵アプリは動作しませんでした。
- レジストリエディター(regedit.exe)
- Windows PowerShell(powershell.exe)
- コマンドプロンプト(cmd.exe)
Sモードのなにが問題か
プリンターもSモードに対応していなければ使用できないため、その場合用途がWEBブラウジング程度に限られます。
それならPCではなくタブレットを買ったほうがお得です。
筆者が遭遇したSモードPC
私にSモードの存在を教えてくれたPCの概要をご紹介します。
経緯
WEBに繋がずスタンドアローンで使用するPCのセットアップ依頼が来ました。
最低限のセットアップと、Officeアプリを使用可能状態にしてほしいとのことでした。
マイクロソフトアカウント回避ができない
コマンドプロンプトが使用不可のため、マイクロソフトアカウント回避ができませんでした。
しかたなくサインアップエラーを起こして回避しました。
Sモードの解除ができない
本来Sモードは解除することができます。
しかし、当PCは何をどうためしても解除不可でした。
Windowsの最新版にアップデートできない
記事執筆現在のWindows 11最新版は23H2です。
しかし、当PCは22H2までしかアップデートできませんでした。
これはSモードが関係しているのか、スペック不足なのかなんなのかは不明のままでした。
当PCの結末
持っていても仕方がないとのことなので、今度は付き添いありでパソコンショップに別のPCを購入しに行きました。
本来は当PCの買い取りをご希望でしたが、結果としては3桁円の下取りのみで買い取りは不可でした。
買い取り査定のために代理でパソコンショップと数回やり取りをしましたが、ショップ側でもSモード解除ができず、査定のためのPC検査ソフトが動作しなかったためかと思われます。
Sモードの見分け方
OSの種類を記載している末尾に「S」もしくは「Sモード」といった表示があるはずです。
まとめ
このようなパソコンを利用者に具体的な説明なく売るのは正直詐欺的行為と言われても否定できないと思います。
皆様もパソコンご購入の際はお気をつけください。
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